5G技術と地球温暖化対策
釣りをしていると、「ああ、やっぱり気候変動って起こってるんだな」と思うときがある。
- 冬の水温が下がらず、1月だというのに青物が釣れる。
- 海藻が無くなり、海底にサンゴが繁殖し、南洋の魚が釣れる。
- 台風の直撃で、今までの釣り場が強烈なダメージを受けてしまう。
人類が化石燃料をせっせと燃やし、生活や移動が驚異的に便利になったかわりに、気候変動という代償を支払っているのだろう。長い地球の歴史で見れば、この100年あまりのあいだに人類が地中からせっせと掘り起こし、燃料として活用した有機物から出た二酸化炭素による環境への影響(気温の上昇)などは、地球史から見た、より大きな規模の環境変化に比べると小さいものでしかない。問題は、今起こっている気候変動が、現在の生態系(我々人類を含め)に対し深刻な影響を及ぼしていることだ。我々や我々と共に生きてきた生態系の仲間たちの生存を守るために、この100年間ひたすら追求してきた便利さや効率は多少犠牲にしてでも、影響を緩和する方策を見出さないといけないと思う。
気候変動対策は、国レベルでは各国の利害が絡むため、超国家的な枠組みや立場で対策を考えたほうが本質的に良いアイディアが出ると思う。そういう点で、ダボス会議で有名な「世界経済フォーラム」でノキアのCEOが提唱した「5G技術で生産性を上げた便益が、環境負荷を減らすためのコストをカバーする」という発想は良いと思う。大量生産・大量廃棄の時代から、選択的生産・長期利用・少量廃棄の暮らしを個人としても実践していけたらと思っている。
https://www.weforum.org/agenda/2020/01/its-time-for-the-first-green-industrial-revolution/